| 武田ファミリーにインタビュー |
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| ハガクレ |
今回は武田信玄さんのご家族に来ていただきましたっ |
| 父・信虎 |
むす〜 |
| 母・大井 |
ちょっとあなた |
| 弟・信繁 |
父上、笑顔笑顔！ |
| 弟・信廉 |
そうですよ |
| 妹・禰々 |
でも私も来たくなかったぁ〜 |
| 母・大井 |
こら、あなたまでそんな事言っちゃいけません |
| ハガクレ |
ん？なんだかこちらのファミリーもワケありっぽいですねぇ |
| 母・大井 |
ホホ。そんなことありませんわよ。さ、みんな笑って笑って |
| 父・信虎 |
むす〜 |
| ハガクレ |
えっと・・・、じゃあまず信玄さんの子供時代のことを家族みんなで楽しく語ってもらえませんか？？ |
| 弟・信繁 |
あ、じゃあ僕が！兄上はとても聡明で賢い子でございました。僕はずっと兄上を尊敬しておりました |
| 父・信虎 |
い〜や。お前のほうがよっぽど優秀だったわい |
| 弟・信繁 |
父上、そんなことありませんよ。兄上はとても優秀な方でしたよ |
| 父・信虎 |
い〜や。全然だめじゃ。あんなのが武田の当主になるべきじゃなかったんじゃ。お前のほうがよーーーーーーーっぽどいい子じゃったわい。家臣たちも皆言っておったではないか！ |
| ハガクレ |
えっと、もしかして信虎さんは息子の信玄さんのこと嫌いだったんですか？ |
| 父・信虎 |
嫌いも嫌い、大嫌いじゃ。あんな可愛げのない息子なんぞどこを探してもおらんわ |
| 母・大井 |
あなた、そんなこと言わないで頂戴 |
| 父・信虎 |
ふん。お前はいっつも信玄の肩を持ちよる。あんな奴のどこがいいんじゃ |
| 弟・信繁 |
父上、兄上は武田の嫡男ですよ？そんなこと言っちゃだめですよ |
| 父・信虎 |
おぅおぅ。信繁は優しい子じゃのぅ。お前が当主になっておったら、ワシはあんな屈辱は受けずにすんだであろうなぁ |
| ハガクレ |
屈辱？？どんなことされたんですか？ |
| 父・信虎 |
あやつ（信玄）は、このワシを武田から追放しよったんじゃ！それもだまし討ちのような形でな！父を追放するとは戦国の世でも聞いたこと無いわ！！ |
| 母・大井 |
あなた・・・ |
| ハガクレ |
へぇー！信玄さんはお父さんを追放したんですか！？とゆーことは、無理やり父親から当主の座を奪ったんですか？ |
| 父・信虎 |
そうじゃ！！あの時は驚いたわい。お陰でワシはずっと今川の元にいることになったんじゃ |
| 妹・禰々 |
お兄ちゃんって、やることが陰険なのよね |
| 母・大井 |
こら、あなたまで |
| 妹・禰々 |
だってさぁ〜、お兄ちゃん最悪だよ！？アタシを諏訪頼重と結婚させたのお兄ちゃんなのにさ！うちら結構ラブラブだったのにさぁ |
| ハガクレ |
なんかされたんですか？ |
| 妹・禰々 |
お兄ちゃん諏訪の領地が欲しくなってさぁ、うちらのこと滅ぼしたんだよ？ダンナは自刃しちゃうしさ！子供生まれたばっかだってのに！ |
| ハガクレ |
ありゃりゃ |
| 妹・禰々 |
おかげでアタシ、心身ともに疲れきっちゃって１６歳って若さだってのに死んじゃったんだよ！？これ絶対ストレスだよ！ |
| 父・信虎 |
やっぱりあいつは最低な奴じゃ |
| 弟・信繁 |
でも父上、兄上は武田をものすごい勢いで強くしていったんですよ？その勢力たるや並み居る戦国大名の中でもピカイチでした |
| 父・信虎 |
フン。上杉謙信には勝てなかったではないか |
| 妹・禰々 |
そうよそうよ！アタシなんか心の中で謙信ファイト！なんて思っちゃったもーんだ |
| ハガクレ |
これ、そのようなこと冗談でも言ってはなりませんよ |
| 妹・禰々 |
ブー。だってぇ〜 |
| ハガクレ |
あっ、信廉さんにもちょっと聞いてみましょう！お兄さんの信玄さんはどんな方でした？ |
| 父・信虎 |
ビシっと言ってやれ！ビシっと！ |
| 弟・信廉 |
えー、僕ですか？ん〜、僕、いっつも影武者ばっかやらされてたってことしか印象にないんですよね |
| ハガクレ |
え？影武者？ |
| 弟・信廉 |
そーなんです。僕、絵を書くのが大好きなのに、兄上はいっつも影武者役をやらせるんですよぉー。お陰で絵を書く時間がなかなかなくって辛かったです |
| 父・信虎 |
カー！！情けない！！お前はこの父の仇をとろうとは思わんかったのか！！ |
| 弟・信廉 |
だってぇ、僕、絵を書いてたかったんだもん |
| 父・信虎 |
信繁、お前も兄を殺して自分が当主になろうとは思わんかったのか！ |
| 弟・信繁 |
とっ、とんでもない！僕は兄上を尊敬してたんですよ。もちろん父上の事も尊敬してましたが、兄上も大好きだったんです。そんなことできません |
| 父・信虎 |
おぅおぅ。信繁はほんに優しくていい子じゃのう |
| 母・大井 |
あなた、信玄のことをそんなに悪くいってはいけませんよ。あの子はあなたを追放してからもずっとあなたの生活を援助してくれていたじゃありませんか |
| 父・信虎 |
そんなの当たり前じゃ！！ |
| 母・大井 |
聞くところによると、かなりの生活費を送られていたようですわね。側室まで囲えるくらいの金額だったとか・・・ |
| 父・信虎 |
なっっっ！！ |
| 母・大井 |
戦から離れ、女に囲まれ楽しく暮らしていたという噂も聞いておりますわよ |
| 妹・禰々 |
えー、ナニそれー！お父さんサイテー！ |
| 父・信虎 |
ええい！黙れ黙れ！！ワシは追放されたんじゃぞ！かわいそうだと思わんのか！！ |
| 母・大井 |
立場が悪くなると、こーやってごまかすのがアナタの悪い癖ですわよ |
| 妹・禰々 |
だからお兄ちゃんに追放されちゃうんじゃないのぉ〜 |
| 父・信虎 |
ううっ |
| 弟・信繁 |
まぁまぁ、父上が困ってるじゃありませんか。もうこのお話はやめにしましょうよ。 ね？母上 |
| 父・信虎 |
おぅおぅ。信繁はほんとにいい子じゃ |
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